神殿内部に突入すると、ローパーから異変を告げられたオーク6人が戦闘の準備を整えてパーティを待ち構えていた。ブレットがローパーの触手に絡まれて倒れるが、クロウがローパーを切り刻み、とどめの一撃を放つために近づいたオークも機会攻撃で倒れた。
その後はさしたる脅威も無くオークたちは倒されるが、隣の部屋で機を窺っていたヘズロウ2体とババウ3体が飛び込んでくる。ヘズロウはブラスフェミイを打ち込みながら悪臭で牽制するが決定打を与えられず、ババウもロングスタッフで挟撃を封じているイトシスの敵ではなく、ババウの「ここでシチューを作る生活も悪くは無かったかもしれん」というセリフを最後にデーモンたちは掃討された。 敵の第一陣を掃討して部屋を捜索すると、財宝の他に先ほどのババウが言った通りキノコとタコの足様のものが煮立つ黝いシチューがあったが、具が怪しすぎたのでパーティは傍らに転がっていたキノコだけ調査した。捕虜にしたオークたちの証言を総合した結果、このキノコはイリシッドによって洞窟向けに調整された食用ということが判明。持って帰れば何かと役に立ちそうだということで、ブレットがサンプルを確保した。 そしてオークたちに先のことを尋問した結果、“風の王”の腹心たるデーモン、大司祭、そして軌道から訪れたイリシッドたちは神殿の奥の院に集結して儀式を行なっているらしいので、そこへ向かうことになる。 一面のキノコ畑になっている奥の院へ続く通路が開けた四つ角の空洞に差し掛かると、そこにはレッドスポーン・バーサーカー2体を従えたレッドスポーン・アーケニスというイティガサルの息子たちとオーク4体。レッドスポーン・バーサーカーが巨体で通路を塞ぎ、その間にオークたちが石筍を遮蔽にパーティを分断しようとするが、安定した回避力を誇るイトシスが攻撃を受け流している間にクロウが後ろから忍び寄ってレッドスポーン・アーケニスを切り倒して呪文をやめさせ、浮き足立った戦士たちを倒す。 そうしている内に北の通路から咆哮が響き、キマイラが現われる。しかし、彼らもあっという間に打ち倒されて空洞には静寂が戻り、冒険者たちは探索を始めることになった。 サトリアヌスとブレットが探索した空洞からすぐ見える東の部屋は牢獄になっており、ひとりの女性が繋がれていた。パーマネンシィ化したアーケイン・サイトを持つブレットが彼女を見たところ、何らかの呪文がかかっており、こういうことをするのは恐らく来訪者であるということが判明。問い詰めると彼女はあっさりと自分がさる高位の存在に仕えるエリュニスであることを明かした。 エリュニスが言うには、牙の団がオークの盗賊団にしては過ぎたことをしていると勘繰った主人の命令で内偵を進めていたが、逆に正体がばれて幽閉されていたらしい。“風の王”の物質界侵攻を止めるという目的は同一であるため、彼女は情報と引き換えの開放を要求するが、出逢う敵全て殺せば自ずから道は拓けると主張するパーティとの交渉はしばらく平行線を辿る。 結局、ブレットが呪文焦点具としてエリュニスの髪をひと房預かるということで話は落着し、エリュニスはイリシッドの間で内紛が起きてテツヲなる男が上司を殺して牙の団へと鞍替えしたことや、彼が軌道から禁忌の武器と呼ばれる物品を持ち込んでいたという情報を話して主人のもとへと帰還した。 一方その頃、一番長く続いている北への通路をイトシスとクロウが探索していると、そこには“風の王”を象った石像とドワーフの石像、そして、それを護るキマイラ。 襲ってくるキマイラをイトシスが返り討ちにしていると、ドワーフの像が動く。全ての防御を捨てた構えで一気に踏み込み、手にしたウォーハンマーを鎧の急所に叩きつける。回避の構えでも避けきれず、クロウの急襲攻撃も効かない相手にふたりは防戦を強いられた。 サトリアヌスとブレットが到着してオーブ・オヴ・アイスや化身したクリーチャーで加勢し、イトシスは避けと回復に徹すると状況は徐々に好転し、突撃体制を取ってサトリアヌスを狙ったところで、イトシスの機会攻撃を受け、ドワーフは最期に一礼して砕け散る。 その台座には、『愚かしくも“風の王”に逆らいし者』という銘板がかけられていた。 #
by paladin
| 2007-12-20 23:30
| DnD
レベリングも終了して1日休みを取ったパーティは、オーブ・オヴ・ストームで守護されていた“風の王”の山頂神殿を目指すためにサトリアヌスのツリー・ストライドで再びイティガサルの山へ向かった。
しかし、山頂への道で出現したエルダー・ストーム・エレメンタルが投げた雷の槍ひとつでサトリアヌスと相棒のセレスチャル・タイガーが即死。サトリアヌスだけでも死体を回収し、カーレリアまで撤退することになる。 赤金卿が用立てた金でサトリアヌスにリザレクションをかけ、対ストーム・エレメンタルに特化した呪文構成で再戦。サン・ジャイアントにポリモルフしたイトシスが真正面から殴り合って嵐の精霊を撃破し、山頂の洞窟が見えたところでひと晩休む。 洞窟の前にはローパーがいたので遠隔武器と呪文で攻撃するが、いくらかダメージを受けると中に撤退したため、ブレットがアーケイン・アイを飛ばす。中にはオークたちがたむろするホールや台所があったが、扉に閉ざされている場所も多かったため、突入することになった。 #
by paladin
| 2007-11-30 11:28
| DnD
“風の王”の地下神殿からオーブ・オヴ・ストームを奪取してから3日。パーティはイティガサルの山を攻める前に、レベルを揃えるため経験点稼ぎをすることになった。ちょうど牙の団が腐れ沼に驚天動地というふたつ名を持つ秘術使いを招き、何かやっているという情報があったため、そこへ向かうことになる。
まずはサトリアヌスのツリー・ストライドで最寄のダルカーまで移動し、牙の団による反攻に備えてムーヴ・アースで防禦陣地を構築。「向こうが驚天動地なら、こっちは天変地異だ」と気勢をあげる。 途中に出会ったパラディンが調査していたところによると、牙の団は沼にある古い見張り塔へギュリアンなる秘術使いを招き、戦に備えて待機させているらしい。 パーティは死んだはずの名前が出てきたことに少し驚くが、ギュリアンというのは神格の名で、信者がその名を名乗るものだと思い出す。混沌を体現したこの神の信者は、自らの興味を満たすためならば手段も目的も選ばないやからで、パラディン曰く今回のギュリアン、ジェス・ガ二アミは先の情報どおり、驚天動地のふたつ名を持った戦略級呪文(War Spell / Dragon Magazine #309)の使い手で、北方国ダンエラムにおいて攻め寄せる百人以上のオークをただひとりで壊滅させたが、呪文に金がかかりすぎたため領主から援助を打ち切られて失踪していたらしい。 そのような呪文を戦場で使れれないためという大義も加わったパーティは、沼の手前で野営し、翌朝沼地へと分け入った。 道中シャンブリング・マウンドと出くわすがうまくやりすごし、そろそろという頃、塔が見えた。 入り口にはオークが2人。サトリアヌスが屋内の戦力を調べにブリンク・ドッグに化身してディメンジョン・ドアで壁を抜けたところ、中にもオークが2人いてカードゲームをしていた。が、気付いたのは片方だけ。しかも賭けに負けていた方というのが彼らの不幸だった。 「おいおいイカサマはもっとうまくやれよ兄弟」 「いや、そこに犬が」 「ハァ? まあいい今日はツイてるんだ。せいぜい稼がせてもらうぜ」 と、これから死ぬ警官風ロールプレイを(DMが)ひとしきり楽しんだ後、表から怒声が響く。イトシスとブレット、タイガーの討ち入りである。 数は少なくとも何をやらかすか分からないギュリアンの護衛兼監視として派遣されているオークたちは《魔道師退治》とポーションを駆使してパーティを苦しめるが、クロウの急襲攻撃などもあり、入り口を突破されて劣勢になっていく。そろそろ追い詰めたかというその時、空からカ場の矢が降って、ブレットを撃つ。視線の先には高笑いをする男。“驚天動地”ギュリアン=ジェス・ガニアミである。 空中から呪文を連射する相手に前衛組は手を出せずかなりのダメージを受けたが、所詮はソーサラー。ブレットの呪文で体力が尽き、ジェスは両手を挙げて降伏。残るオークも無力化された。 ジェスを尋問してみると案の定、戦略級呪文に必要な物質構成要素の資金と引き換えに雇われていたことが判明した。持ち物は身につけていたわずかなマジック・アイテムと牙の団から渡されたイリシッド印のピストルの他には全てが戦略級呪文、フォース・ミサイル・ストーム(60フィート半径内に存在する25体/レベルのクリーチャーを対象に、マジック・ミサイルを発動するウィザード/ソーサラー2レベル呪文)の物質構成要素であるダイヤモンドの粉末(1回の呪文で600gp分消費する)。報酬返上でかき集めさせたらしく、最近は沼地の動物相手に試射をしていたらしい。道理でここまででろくに遭遇が無かったと納得するパーティ。 結局、ジェスにとって牙の団は都合のいい金蔓に過ぎなかったということなので、この塔を出て戦略級呪文をカーレリアのために使うことを条件にお咎めを軽くするという方向で評議会へ出頭することに同意させ、オークは彼らも頑張ったことをアピールするために縛り上げて放置し、補給と交代に来るはずであろう彼らの友軍に処遇を任せることとなった。 翌日、沼を抜けたところでサトリアヌスがツリー・ストライドを使い、カーレリアへ帰還。ジェスを評議会へと引き渡した。 #
by paladin
| 2007-10-30 23:17
| DnD
アシタカ氏初DM、『鬼哭き穴に潜む罠』に参加したパーティのメンバーです。
ヴェイル: ディープ・ハーフリングのスカウト。地上の探索をするため、地下世界にある種族の共同体を離れた青年。プレイヤは荒原の賢者氏。 オーウェン: ノームのシュゲンジャ。風の宗門に所属し幻術を得意とするが……。プレイヤは隠者氏。 ギルガル: ドワーフのバーバリアン。巨人との闘争で荒廃したドワーフ王国の生き残り。巨人殺しの大斧を《大業物》で振るう。プレイヤは森聖氏。 シャリア: 人間のバード。ウィザードとしての学問からドロップアウトして〈芸能(チェス)〉で賭けチェスをしていたが、叔父から頼まれウィザード(のフリ)をして塚ふもとへ向かうことになった三十路無職。プレイヤは私。 #
by paladin
| 2007-08-31 22:58
| DnD
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